キラメキスムージー

最近巷では、人肉スムージー連続殺人が世間を騒がせている。そんな中、とある芸能事務所から脅迫状の犯人を見つけて欲しいと依頼が入って…。

トレーラー2

舞台:現代日本シティ
所要時間:ボイスセッションで4~5時間
人数:2~3人程度
難易度:中~高 ロスト率自体は低め

こんな人にオススメ
・人肉スムージーに興味がある
・探偵が好き
・人間模様を紐解きたい

【探索者への事前情報】
半年ほど前から、子供が殺されて人肉スムージーとなり親の元へ届けられるという凄惨な連続殺人事件が起きている。今まで3人の子供が犠牲になっており、最後に事件が起きたのは2ヶ月前。犯人はまだ捕まっていない。

このシナリオの舞台は日本の関東圏のどこかである。
探索者のうち一人は探偵であることが望ましい。また、探偵以外の探索者は探偵探索者の助手や知り合いなどであれば導入がスムーズだろう。
シティに慣れないPLは最初に何をすればいいか迷う事が多いので、聞き込み調査をするよう誘導するといいだろう。

あらすじ

最近、子供がグチャグチャの人肉スムージーとなって親の元へ届けられるという凄惨な連続殺人事件が世間を騒がせている。そんな中、探偵探索者のもとへ芸能事務所に届いた脅迫状の犯人を見つけて欲しいという依頼が入る。話を聞くと、その事務所に所属するアイドルもまたスムージーとなって殺されているらしい。この事を知るのは内部の人間だけのはずが、脅迫状の文面がまるでそれを示唆しているようだと言うのだ。
探索者たちが脅迫状の犯人を追っていくと、連続殺人犯の影も見えてくる。そして犯人が更なる殺害計画を企てている事を知るだろう。探索者たちは目論見を見破り、凄惨な殺人を止めることが出来るだろうか。

真相

事件の犯人は捜査本部の一人、赤羽刑事である。
赤羽は最初、ペットの子猫や子犬などをさらってミキサーにかけてその欲を満たしていた。しかし次第にターゲットは人間の子供などに移行していく。
捜査本部の刑事という立場を利用して自分に繋がる証拠を隠滅しながら犯行を続けていた赤羽の元へ、その屍肉の臭いに引き寄せられた食屍鬼が現れる。食屍鬼は赤羽に食屍鬼としての素質を見出し、食屍鬼写本を貸し与えた。これを読んだ赤羽はモルディギアンに対する信仰心が芽生える。神に捧げる生贄として何が最もふさわしいか考えた結果、多くの人々に愛を注がれ信仰されるアイドルという存在に目をつける。手始めに緑川を隠れ家の地下室で殺害するも、条件が合わず神の招来は叶わなかった。食屍鬼写本を更に研究し、招来する場所の条件が青葉のコンサート会場と一致する事に気づいた赤羽は、その日に青葉を殺害しようと目論む。言葉巧みに事務所関係者を装い「青葉のデビュー曲の演出に必要だから」と業者に舞台装置と称して巨大ミキサーを設置させるなどして仕込みを済ませ、あとはコンサートの日を待つばかり…。
そんな時、青葉に嫉妬した桃園が事務所に脅迫状を出した事で探索者たちは事件に関わっていく。

登場人物

赤羽刑事(42)

スムージー殺人事件捜査本部の刑事であり、犯人。警察内では評判が良く部下からの信頼も厚いが、本性はサディストなサイコパス。口がうまく他人を言いくるめたり騙して信用させる事が非常に得意。彼の楽しみは、愛される存在をミキサーにかけて殺し飲むことと、嘆き悲しむ遺族を捜査本部の刑事として最も近くから観察する事だ。死去した両親は資産家であったため、多くの遺産を犯行の資金に充てている。住んでいるマンションとは別に、仮の名義で高級住宅街の一角に犯行用の隠れ家を持っている。
食屍鬼写本を研究したことで食屍鬼化が少しだけ進行しており、伸びた爪を白手袋で隠している。

STR16 CON14 DEX10 SIZ13 APP10 INT18 EDU17
HP14 装甲として薄い防弾ベストを着込んでいる+2
ダメージボーナス1D4
<言いくるめ>80 <信用>90 <説得>75 <値切り>70 <拳銃>60
<目星>65 <聞き耳>50 <こぶし>60 <キック>65 <組み付き>60
<回避>40
【所持武器】
22口径ショートオートマチック 1D6 3/6 耐久6 故障ナンバー100
↑弾倉6発1セットを所持

緑川みな子(16)

事務所では二番人気のアイドル。赤羽に殺されスムージーになった。ストーカー被害(灰村のストーキング行為や桃園の嫌がらせ)に悩んでおり、警察に相談しようとしていた。

しかし運悪くその電話をたまたま取ったのは、赤羽であった。赤羽刑事を相手に安心してドアを開け、そして拐われ殺された。

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青葉ゆみ(17)

事務所人気ナンバーワンアイドル。
デビュー曲の「愛のミックススムージー」が有名。脅迫状の事は不安ではあるが、コンサートは子供の頃の夢だったためやめる気はない。
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桃園ももか(17)

事務所では三番人気アイドル。猫かぶりが上手く表向きは緑川と青葉と仲良くしていたが、本性は我が強くワガママで嫉妬深く、自分より人気のある緑川と青葉を疎ましく思っていた。緑川の物を盗んだり嫌がらせをしていた。緑川が殺された事件を利用して、青葉のコンサートを中止させてやろうと考え脅迫状を出した。
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灰村(24)

真面目な事務所スタッフ…と見せかけて実はアイドルのストーカー。
事務所でアイドルたちの持ち物をこっそり持ち帰ってコレクションしたり、アイドルの行動を観察したりしている。特に桃園に心酔している。
事務所のダイヤル式金庫を黄田が開ける様子を盗み見て、隙を見て自分用に合鍵を作っては侵入して私物を拝借したりもしている。
STR8 CON10 POW10 DEX12 APP8 SIZ10 INT14 EDU11

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紫谷刑事(25)

赤羽刑事の部下。スマホゲーム好きでかわいい女の子好き。テキトーな性格。赤羽刑事を信頼し尊敬している。
<アイデア>40 <拳銃>35

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白石社長

依頼人。事務所の社長。心配症な性格。
小さな事務所なので、青葉のコンサートを成功させそれをきっかけにもっと事務所を大きくしたいと思っている。

黄田

アイドルたちのマネージャー。人当たりの良い人物。3人のアイドルのマネージャー業を一手に担っており、常に忙しくしている。桃園の本性には気づいていない。

 

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探索者が事件に関与しないとどうなるか?

青葉はコンサート会場でミキサーにかけられ殺され、観客たちの大部分も集団失踪する。

導入

―――木曜日
ある日、探偵探索者に電話で調査依頼が舞い込む。示された報酬は十分魅力的に感じる高額であり、詳細は実際に会って話したいというものだ。依頼者は引き受けてくれるまで事情があって身分や依頼の詳細は明かせない、難しい仕事になるかもしれないので何人か人がいると心強いなどと言う。探偵探索者と他探索者が知り合いもしくは友人とすることで、導入はスムーズだろう。
依頼を受けると言えば、都内某所のとあるビルに今すぐ来てくれと言われる。
住所のビルについて調べれば、とある芸能事務所が入っていると分かる。その芸能事務所について更に調べるなら、最近その事務所に所属する人気アイドルの緑川みな子が1ヶ月ほど前から体調不良で芸能活動を休止していることを思い出す。

当日ビルに向かうと、最上階の部屋に通される。
そこにいるのは社長の白石だ。
社長の白石は探索者たちに、これから話す依頼の内容は他言無用であることの念書にサインをさせる。その後、詳細を話し始める。
「実は今朝、こんなものが届きまして…。これを出した犯人が万が一にも事務所内部にいないか、それを調査して欲しいんです」と脅迫状を見せる。

・脅迫状・
新聞の文字を1文字ずつ切り張りした脅迫状だ。
「緑川みな子のよウに なりタくなけれバ コンサート 中止しろ」

【コンサートとは?】
今週の土曜日に行われる、青葉ゆみのコンサートの事だと社長は説明する。チケットは完売しておりこんな直前に中止するわけにもいかない。こういう脅迫状めいたものが届くのは珍しい事ではなく、いつもなら無視しているが…今回のコンサートは事務所の社運を賭けたものであり、絶対に失敗はできない。

【緑川みな子とは?】
芸能事務所所属の人気アイドルだ。1ヶ月ほど前から体調不良を理由に芸能活動を休止していることを探索者たちはニュースなどで知っているだろう。
緑川について更に聞けば、「ああ…それはその、いや、依頼する以上はお話するしかありませんか…」と非常に歯切れが悪そうにする。「この先は本当に他言無用でおねがいします」と前置きして、白石社長は以下の事情を話す。
1ヶ月ほど前、事務所にこんなものが届いたと1枚の写真を見せる。そこには透明な太めのフタ付きボトル(スムージーなどを入れるような容器)に赤黒い液体が詰まっているものが写っている。『おすそ分けです。』というメッセージカードが添えられている。
連続殺人事件の事はニュースで知っていたので、まさかと思いそのまま警察に届けた。するとこの液体の正体が人肉スムージーであり、DNAがその数日前に失踪していた緑川みな子であることが判明した。
緑川が殺されたことを知るのは事務所内の人物しかいない。外部のいわゆるアンチなどが嫌がらせ目的で書いた文面がたまたま示唆しているように見えるだけ、という事もあるかもしれないが、もし内部犯だったら…と青葉も不安がっているので安心させてやりたい。
スムージー殺人の犯人は未だ捕まらず、警察だけには任せていられないのでこうして探偵である探索者に依頼を出した。
依頼内容を簡潔に現すと、「青葉が安心してコンサートを終えられるように、脅迫状の犯人が事務所内にいないか調査して」だ。

 

【刑事登場】

依頼内容の提示が終わるor探索者が社長室を出ようとしたタイミングで、通報を受けた赤羽刑事と紫谷刑事が部屋に入ってくる。
白石社長が事情を説明し探索者たちのことを伝えると、赤羽刑事は「脅迫状とスムージー事件に関わりがあるかは不明ですが…何かスムージー事件に関わる情報があれば連絡をお願いします」と電話番号を教える。
赤羽刑事は脅迫状を白手袋をつけた手でビニールに入れると、「これは署で鑑識にかけます。青葉さんの護衛ですが、今日は部下の刑事を数人つけておきます」と言い、脅迫状を警察署に持って帰る。
紫谷刑事は「俺はもう少し聞き込み調査してから署に戻ります!」と事務所に残る。

聞き込みをする―1日目

★話を聞きに行ける場所は以下の通り。はじめにPLに提示しておくとよい。

・社長室…白石社長
・事務室…黄田マネージャー(事務所を閉めるので夕方最後までいる)、灰村スタッフ
・ダンスレッスン室…青葉
・ボイスレッスン室…桃園
・事務所内を適当に…紫谷

※事務所の人間は夕方には帰宅する。

事務所の人間に脅迫状の犯人に心当たりはないか、と聞くと誰もがみな「事務所のスタッフもアイドルもいい人ばかりだ、そんなことをする人間には見えない」と答える。

・白石社長・

▼脅迫状
事務所内に犯人はいないと信じているが、緑川の件が件だけに心配している。
▼緑川

両親と死別している。住む場所を用意してやったり何かと事務所で面倒を見ており、大切に思っていた。事務所所属の他のアイドルである青葉や桃園と仲がよかった。
▼青葉や桃園などその他事務所の人間について
詳しいことはマネージャーの黄田に聞いて。

・黄田マネージャー・

コンサートの日が近いこともあり、忙しそうに事務作業をしている。主にコンサート会場への警備を増やしたり、手荷物検査を強化するための手続きなどだ。

▼脅迫状
こういうものが届くのは珍しくない。アイドルのアンチが嫌がらせで物を送ってくることは今までもあった。緑川の件を示唆しているのは単なる偶然ではないか。
▼緑川
青葉に次いで人気があった。こんな事になって残念。あまり他人に甘えるタイプではなかったので、もっとわがままを聞いてやれれば…。と残念そうにする。
▼青葉
事務所で一番人気がある。素直な性格で努力家。今度のコンサートは事務所も期待が大きく失敗できない。
▼桃園
可愛くて人気がある。事務所人気は3番。才能はあるがやる気にムラがあるタイプ。ボイスレッスン室にいる。ああ、でも…と言いよどむ。(言いくるめ成功で以下の情報)
桃園はワガママで機嫌を損ねると扱いづらいとスタッフの中でも有名なので、態度には気をつけて。おだてておけば大丈夫。
▼コンサート
チケットは完売、中止にはできない。中止となればいくら損害が出るか…。青葉も中止は望んでいないようだ。
会場は県内の「シャイニングホール」で、土曜日の18時に開始。
▼緑川のマンション
住所を知っているので教えてくれる。鍵は事務室のダイヤル式金庫に入れて管理しており、探索者たちに貸してくれる。
アイドルはみな仕事やレッスンのために上京し一人暮らしをしているので、病気で倒れたりした時など都合がいいのでここに3人の合鍵を仕舞っている。夕方すぎには事務所を締めるので、遅くなりそうなら明日の朝に返しに来てくださいと言われる。

・青葉・

ダンスのレッスンで汗を流しタオルで拭いている。レッスン室の前には警護らしき警官が立っている。

▼脅迫状
犯人に心当たりはない。こわい。
▼コンサート
子供の頃からの夢だった。絶対にやり遂げてみせる。すごく楽しみ。
▼緑川
桃園と3人でよくお茶するくらい仲が良かった。とても悲しい。失踪する前はちょっと元気がなかったような気がする。何かに悩んでいたみたい。でも一人でなんでも抱え込もうとする性格だったので、聞き出せなかった。
▼桃園
仲良しのお友達。オシャレでセンスがあって尊敬している。

・桃園・

レッスンの休憩中、鏡を何度も見ながらリップを塗って化粧直しをしたり髪型を直したりしている。(このリップは緑川から盗んだものだ)
探索者達を見ると「新しいスタッフ?ももか、喉渇いたからカフェオレ買ってきて!」と不躾に言ってくる。探索者たちが部外者だと分かると、途端に猫をかぶって愛想よくキャピキャピと応対するだろう。
※桃園の嫉妬心を煽るような言動をすると機嫌を損ねて「ごめんなさ~い!レッスンで忙しいのでこのへんで」と話を打ち切られる。

▼脅迫状
犯人に心当たりはない。こわい。ももかも狙われたらどうしよう~
▼緑川
仲がよかったのに悲しい。涙を流す(本音はざまあみろ)
そういえば、いなくなる前は少し元気がなかったかも。理由は聞いてないから分からない。
▼青葉
コンサートに向けて練習を頑張ってて偉いと思う。私も頑張らなきゃ!(本音は自分より人気があってムカつく)

・灰村スタッフ・

黄田の補佐業務や、雑務などを行っている。真面目そうな青年らしく応対してくれる。

▼スムージー事件
あの日は結構事務所内で騒ぎになって、その時自分も出勤していたので知っている。
例のスムージーはクール便で届いたが、送り主の欄は何も書かれていなかった。
緑川さんはスタッフにも優しくていい人だった。あんなひどいことをするなんて犯人は許せない。
▼脅迫状
事務所の人もアイドルの2人もいい人ばかりなので、外部の人間が犯人だと思う。(本当は桃園が脅迫状を書いたのではと察しがついているが、桃園に心酔しているので絶対に話さない)
▼青葉や桃園
かわいいし人気がある。青葉と桃園と緑川は仲が良かったので、あんな事件があってかわいそうだ。
▼桃園を疑ったり貶すような事を言う
怒った様子で、オタク特有の早口で「は?たかが部外者のあなたたちに何が分かるんですか?彼女はファンサもいいし天使のように可愛くて…」と言いかけて我に返り、「いえ、なんでもありません。仕事に戻らないと、すみません。」と言う。

・紫谷刑事・

事務所内でいろんな人に話を聞いたり、なにかスマホをいじっている。
スマホゲームでサボっているのがバレると困るので、とっさに画面を隠すだろう。

▼スムージー事件など捜査状況
「えーとそれはね…あっ、こういうの部外者に話すなって赤羽さんに言われてたんだっけ」(<言いくるめ>などの交渉技能に成功する必要あり。成功で↓以下の情報)
失踪当日、緑川は仕事を終えてマンションに帰ったあと失踪している。マンションに入るのを住人が目撃しているので間違いない。監視カメラがないタイプのマンションだから、犯人の手がかりもなくて困っている。
紫谷の<アイデア(40)>失敗で、さらに情報。
事務所内の人間との関係は良好だったようで、動機がない。動機がありそうな親戚などを調べたがアリバイがあった。証拠や手がかりがなく捜査は行き詰まっている。とりあえず事務所のいろんな人に話を聞いてみたけど、ピンと来ない。署に戻って赤羽刑事に報告しないとなぁ。

・赤羽刑事(警察署にいるので電話で可能)・

少しだけなら…と渋りながらも以下の内容を話す。
今までのスムージー被害者たちは、外出中に失踪している。しかし緑川の場合は在宅中に襲われたようだ。部屋は荒れておらず、鍵は開いていたが壊されていないことから顔見知りの犯行ではないかと捜査本部は考えている。事務所の人間には動機が見当たらないとされているが、人間は誰しも裏の一面があるものだ。これは刑事としての勘だが、表面では分からない隠された動機があるかもしれないと個人的には睨んでいる。
これ以上何か聞き出そうとしても、最近警察でもコンプライアンスがうるさくて部外者に話すことはできない、申し訳ないと断られる。

緑川のマンション

事務所から車か電車で40分ほどの距離にある。
扉の鍵は黄田から借りた合鍵で開く。
合鍵がなくとも、<鍵開け>やマンションの管理人室からマスターキーを盗むなど、手段は色々あるだろう。

▼部屋の中
部屋の中は綺麗だ。ベッド、化粧台、テレビなど一般的な若い女性の一人暮らしの部屋といった感じだ。
<目星>成功で、化粧台の引き出しの奥に日記が隠されている事に気付く。全て読むのに2時間かかる。
内容からどうやらストーカー被害に悩んでいたと分かる。

「最近ものがよく無くなる。クララの限定デザインの桜リップ、どこにいったんだろう。お気に入りだったのにな。」
「なんだか最近視線を感じる。気持ちが悪い…。ストーカーかな…。」
(最後の方には「誰かに相談してみようかな…」と書かれている)

▼リップについて調べる
クララは化粧品ブランド名。桜リップは過去に数量限定で販売されたもの。
桃園がリップを使っているところを見た探索者は<アイデア>に成功で桃園が使っていたリップが似たようなデザインだったと気づく。


事務所の人間に話を聞いたり、マンションを調べたりしていると日も暮れて夜になるだろう。

1日目の深夜、赤羽は変声機で声を変えて桃園に電話をかけ、脅迫状を理由に犯行用の隠れ家へ呼び出す。一人で向かった桃園は眠らされて地下室のミキサーの中へ閉じ込められる。
桃園をストーカーしていた灰村は、深夜に出かけた彼女のあとをつけて、高級住宅街の一軒家(隠れ家)に入っていくのを目撃し「芸能界のおエライさんに身体を売りに行ったんだ!汚れてる!」と見当違いの勘違いしてショックを受ける。そしてアパートで泣き腫らして過ごす。

2日目

―――金曜日
朝、赤羽から電話が入る。
脅迫状に化粧品のファンデーションと思われる物質が付着していることが分かった。犯人は女性かもしれない。一応気をつけて。と伝えられる。

事務所に行くと、黄田マネージャーが探索者達に気づいて以下のように話しかけてくる。
桃園がレッスンに来ていない。またサボりかもしれない、様子を見てきてちゃんとレッスンに出るよう言ってきてくれないか、と言い桃園のマンションの住所を教え合鍵を渡す。
青葉はリハーサルなどの準備があるので朝からコンサート会場入りしている。黄田もすぐにそちらに行かなければならないようで、忙しそうだ。
黄田は「まったく、灰村くんも珍しく体調不良で休むなんて電話があったし、この忙しい時に困ったもんだ」とぼやきつつ、「ああ、そうだ。よければ彼の様子もついでに見てきてくれると助かります。いつも真面目によくやってくれてますから。」と差し入れのスポーツドリンクを探索者達に託して灰村のアパート住所を教える。
「今日、自分は会場のシャイニングホールにいますので、合鍵は明日の朝にでもまた返しに来てください。それでは」とコンサート会場へ足早に向かっていく。

あまりないパターンだが、もし桃園のマンションや灰村のアパートより先にコンサート会場を調べに行く場合は【シャイニングホールを調べる】へ。

桃園のマンション

ピンクがうるさい一人暮らしの部屋だ。
化粧台、ベッド、棚がある。

▼化粧台
様々な化粧品の中に、桜リップも置いてある。

▼ベッド
枕の下を見るor<目星>成功でタブレット端末を見つける。
スイッチを付けるとちょうどTwitterが開かれていて、それは桃園の鍵付き裏アカウントだ。
青葉や緑川への嫉妬や恨みがたくさん呟かれている。
昨日のつぶやきはこうだ。
(昼~夕方のつぶやき)
「青葉ビビっててウケる~コンサートなんか中止になっちゃえ」
「社長、探偵なんか呼んだんだ。めんどくさ…」
(夜0時頃の最後のつぶやき)
「どうしようどうしようどうしようなんで最悪最悪最悪」
「とりあえず行ってみよう…」

▼棚
<目星>成功で緑川、青葉、桃園が3人で仲良く映る写真が見つかる。写真の緑川と青葉の顔の部分は何度もボールペンで刺されたようなあとがある。裏には「ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく」と書き殴られている。
<アイデア>成功で棚の衣服類(特に下着)中身がところどころ引き抜かれたように不自然に少ないと気づく。

灰村のアパート

中では灰村が「うう~~…せない許せないよぉ~~」と桃園の下着にまみれながら、おいおいと泣いている。
灰村は入ってきた探索者たちに驚くと、錯乱した様子で小型ナイフを手に襲いかかってくる。
戦闘開始。

灰村
HP10
STR8 CON10 POW10 DEX12 SIZ10 INT14
戦闘技能は全て初期値。回避も初期値。
<小型ナイフ>初期値25% 1D4

HPを半分程度減らせば、戦意を喪失して床にうずくまって泣きわめく。

★話を聞く
<精神分析>に成功して落ち着かせたり、力づくで脅したり、泣き止むまでしばらく待ったり、その他KPが話が出来る状態になったと判断すれば、灰村と話が出来る。

▼自分について
自分はアイドルたちのストーカーだった。私物を拝借して楽しんだりしていた。
▼桃園の行方
桃園が昨日の深夜に出かけて高級住宅街のとある家に入っていったのを見た。きっと芸能界のお偉いさんとあんなことやこんなことをしに行ったんだぁぁぁ!びえええええええ!
(聞けば住所は教えてくれる)


★話を聞かずに警察に通報する
灰村は警官に暴行の容疑で署まで連れて行かれる。探索者たちも署で詳しく事情を聞かれるだろう。
今後、灰村に話を聞くには警察署で警官に<言いくるめ>などの交渉技能に成功して面会する必要がある。
灰村は逮捕されると桃園を庇うために脅迫状を出したのは自分だと嘘の供述をする。
夕方頃、ようやく警察署から解放された探索者たちは、白石社長から電話で事務所に呼び出され、以下のことを聞かされる。
警察から灰村が桃園の願いを叶えてあげようと思い脅迫状を出したと供述しているらしいと聞いた。
また、先ほど黄田マネージャーに桃園からこんなメールが届いたそうだ。

『一番になれなくて辛かった。嫉妬心でいっぱいな自分が醜くて耐えられない。ずっと我慢していたけど、もう無理です。笑顔で青葉ちゃんのコンサートを見守れる自信がありません。アイドルを辞めます。迷惑をかけてごめんなさい。探さないでください。今までお世話になりました。 桃園』
(これは赤羽が桃園のスマホを使って送ったメールである。桃園は既に殺されている)

青葉は「ももちゃんがこんな風に悩んでいたなんて、気づいてあげられなかった…それに、灰村さんが脅迫状の犯人だったなんて…」と涙を浮かべる。「でも、くよくよしてる場合じゃないですよね。これで安心してコンサートができます。みなさん、ありがとうございます!良かったらコンサート、観に来てください。これは私からの気持ちです」と最前列の関係者席のチケットをくれる。
コンサートに向かうなら【ミキサーイベント】へ。

向かわなければ後日、青葉がコンサート会場で無残な姿となり、観客の大勢が衣服を残して集団失踪したという奇怪な事件をニュースで知るだろう。

桃園が行った家へ

高級住宅街の一軒家だ。表札は出されていない。
正面扉は電子ロックがかかっている。
<目星>成功で、壁の数カ所に監視カメラが設置されていることがわかる。
家の周りをぐるりと回れば、裏の勝手口の鍵は空いていることに気付くだろう。(監視カメラで探索者たちの様子を見た赤羽が遠隔操作でわざと鍵を開け、中に誘い込もうとしている)
中はモデルルームのように綺麗だ。
<アイデア>に成功で、髪の毛一本落ちていない綺麗すぎる状態からここでは誰も生活をしていないのではないかと気付く。
キッチン、リビング、廊下の奥にはシアタールームもあるようだ。
一番手近なキッチンには、一軒家には似つかわしくない大きな冷蔵庫があるので嫌でも目に付くだろう。開けると中には赤い液体の入ったボトルがいくつも入っている。(緑川の人肉スムージーだ)蓋を開ければ血なまぐさく、これが人肉スムージーという考えに至った探索者は0/1の正気度を喪失する。

スムージーボトルを発見した時点で、「…れか……すけて…たすけて…」という女性(桃園)の声がシアタールームからかすかに聞こえてくる。
シアタールームは壁の一部が隠し扉のようになってたようで、わずかに開いている。閉まっていたらきっと気づかなかっただろう。その先は下方向へと続く階段だ。
階段を降りた先は異様な空間だ。

部屋の中はひんやりと冷たくて薄暗く、中央には黒い台座に巨大なガラスの筒が乗ったようなものがある。筒の中には桃園がいる。桃園はガラスを叩いて「助けて!出して!」と言っている。
筒に近づくと、桃園の足元に短い金属の支柱に数枚のブレードがついたものが見えて、これはただの筒ではなく機械だと分かる。まるで、料理に使うミキサーを大きくしたらこんな風だと…。その時、地下室の扉がスライドして閉まり、ガシャンとロックがかかる音がする。

すると、ミキサーのブレードが回転を始めて桃園の身体を切り刻んでいく。防弾ガラスの特注ミキサーを探索者が止めるすべはないだろう。桃園の断末魔が部屋中に響き渡り、彼女の苦痛に歪む顔や、切り刻まれ内蔵をぶち撒けながら骨も肉も一緒くたにぐちゃぐちゃのスムージーにされる様子を目撃した探索者は0/1D6の正気度を喪失する。
<聞き耳>に成功した探索者は、桃園の頭部がブレードに刻まれる寸前、彼女が探索者たちを見つめながら「けい…!」と言ったと理解できる。(「刑事にやられたの」と伝えようとした)
失敗したら、機械の駆動音にかき消されて何を言ったか分からなかっただろう。
赤羽は一連の様子を別の部屋から監視カメラを通して見ている。
桃園がスムージーとなるとミキサーが動きを止める。赤羽は部屋の壁から催眠ガスを噴射する仕掛けを起動して探索者たちを眠らせる。
探索者たちは深い眠りにつく。

拷問

赤羽は、探索者のうち一人を適当に選ぶ(シークレットダイスで決めても良いし、今までの行動で赤羽が最も目障りだと感じる探索者にしてもいいだろう)と、拘束椅子に固定したのち、自分は地下室の外へ移動する。そして遠隔操作で椅子に電流を流し、探索者を強制的に目覚めさせる。
電流によって目覚めた探索者はミキサーのそばの拘束椅子に座らされ、上を向かされた口は器具によって強制的に開かされ、金属ワイヤーの半透明なホースがねじ込まれている。腕や足はベルトで固く固定され身動きは取れない。
目線だけ動かせば、部屋の隅に後ろ手に拘束され眠っている他の探索者たちが見えるだろう。部屋のどこかに設置されているスピーカーから見知らぬ人の声が聞こえる(赤羽が機械で声を加工している)

「まったく、人の家にズカズカと入り込むなんて困った探偵達だ…。罰として君にはこれの処理を手伝ってもらおう。」

すると、機械の駆動音が聞こえてホースの向こう側から赤い何かがせり上がってくるのが分かる。ホースの先は…人肉スムージーの入ったミキサーに繋がっている。
探索者は強制的に桃園だった人肉スムージーを飲まされ、1/1D8の正気度を喪失する。

飲まされながら、スピーカーからは独り言のような声が聞こえる。
「この女は性格が歪んでいる。おぞましい。こんなものは相応しくない。私が口にするのも、あのお方に捧げるのにも相応しくない…。」
探索者の下腹がぽっこりと膨らむくらい飲まされると、スピーカーから「おや、もうこんな時間か。前菜としてはまあまあ楽しめたな。さて、私は用があるので名残惜しいが一旦中断だ。君たちはデザートとして、帰ったらたっぷり楽しませてもらうとしよう。ハハハハハ……」と言って声は聞こえなくなる。
探索者はショックと気持ち悪さで再び気を失う。


このあと赤羽はコンサート会場へ向かうため、家を離れる。

探索

しばらくして、後ろ手に拘束された探索者のうちの誰かが目を覚ます。まだ非常に眠く、うまく力が入らない。すべての技能成功率に-30%の補正がかかる。
この眠気から解放されるには、ハサミなどで自分の身体を傷つけHPを1以上減らせばよい。
手と足の親指は結束バンドで拘束されており、這いずるようにすれば移動は可能だ。持ち物は全てなくなっている。(GPS等を警戒して赤羽は携帯電話を破壊済み)
見える部屋の状況は、すぐ隣に眠っている他の探索者、ミキサーのそばで椅子に拘束され気絶している探索者、ミキサーの奥に引き出しのついた机や椅子、本棚が見える。

▼机の引き出し
中には薄汚れた文房具類やハサミが入っている。

▼本棚
医学書や小説などが入っている。
<知識>で小説は全て食人描写があるものだとわかる
<目星>で日記と、妙な革張りの本を見つける。

*殺人日記
特に日付は書かれていないが、これを書いた者が自身の快楽殺人欲求を満たすため殺人に手を染めたことがわかる内容だ。後半に行くにつれ文字が乱れていく。

「やはり嘆き悲しむ遺族を最も近くで眺めるのは最高の心地だ。この者達が注いだ愛が私の腹の中にある事実を思うだけで絶頂にも値する快楽が脳を駆けめぐる。」
「今日、どうも奇妙な男と出会った。男と表現していいものか?いやに猫背で。犬にも似た顔面は醜悪の極みと言うのが相応しいだろう。
やつは私の密かなライフワークにいたく共感したと言い、奇妙な本を手渡してきた。『素質がある』とはどういう意味だろうか。」
「ああ、これは聖書だ。」
(最後の日記)
「神よ、なぜ我がもとに来てくれないのだ
生贄には愛される存在がふさわしい
愛され信仰されるアイドルならと思ったが緑川も駄目だった
美味かったのに残念だ
ようやく分かった
準備は終わった
あとは捧げるだけでいい
贄を捧げるだけでいい
どうかお待ちください
偉大なるモルディギアン様」

*革張りの本(食屍鬼写本です)
手に取ると胸の奥がざわめきたち、攻撃的な衝動が沸き上がってくる気がする。
<医学>で装丁が人間の皮膚だとわかるだろう。
表紙には<英語>で「偉大なる神についての写本」と手書きで書かれている。
中身も手書きの<英語>だ。

[斜め読みで得られる情報]
モルディギアンという神について中心的に書かれている。
神を降ろすには、なにか特定の場所で死者を捧げればよいことが分かる。
その場所については、別のページに記述が散らばっているようで、すぐには読み解けない。

斜め読みした分の正気度を1D2喪失する。
また、日本語で書かれたメモが挟まっている。

[日本語のメモ]
「シャイニングホール 墓地であった場所を潰して建てられている。ここならば。」
と書かれている。


【KP情報】
・食屍鬼写本について
⇒本格的に研究し理解するために6週間程度必要。しっかりと読み込んでしまうと読んだ者は食屍鬼に変貌していく呪いがかかるが、今回の斜め読みならば問題はない。
・モルディギアンの招来の条件
⇒食屍鬼の棲む暗黒の洞窟か、または建設されてから少なくとも200年は経った墓地で死者を捧げる。
コンサート会場はかつて墓地だった場所を潰して建てられている。
そこで死体を捧げることで招来が完了する。


▼扉
電子ロックされている。鉄製の扉で頑丈そうだ。
*開ける方法の例
数人がかりで拘束椅子を持ち上げて叩きつけるなどして破壊する、机の中の文房具類を駆使して<電気修理>や<鍵開け>を試みる、ハサミを隙間にねじ込んだら<幸運>にも電子回路がロック解除に誤作動する、戦闘技能で何度も扉に攻撃して強引に開く…などなど、色々あるだろう。
KPはPLの発想が良いと思ったらどんどん採用してダイスで成否判定を行う。

扉から出て階段を上がると、シアタールームに戻ってくる。
荷物を探すには<目星>に誰かが成功すれば、キッチンの床下収納に全員の荷物を発見できる。ただし、電波を発する電子機器類は全て物理的に赤羽によって壊されてしまっている。

この家からの脱出でどれだけ時間を消費したかによって、のちの青葉を助ける猶予ラウンドを変えてもよい。
PLから聞かれない限り言わなくてもいいが、脱出時点での日時は土曜日の18時30分頃だ。コンサートはとうに始まっている。シャイニングホールまでは車で1時間以上かかるだろう。
NPCたちはコンサート会場入りしており連絡はつかない。
コンサート会場は撮影禁止のため、携帯電話などの電子機器は一切持ち込めないようになっている。関係者は持ち込めるが、コンサートの音が大きく電話をしても気づいてもらえないだろう。

コンサート会場へ

会場ではコンサートが始まっており、歓声が外に居ても聞こえるだろう。
関係者用入口の付近にはスタッフが立っており、彼には白石社長から話が通っているので、探索者たちは関係者用入口から入ることができる。
関係者用の通路をまっすぐ行った先が舞台袖だ。
遠くから青葉の声が聞こえる「次は最後の曲です。私のデビュー曲、愛のミックススムージー!聞いてください!」

舞台袖にたどり着くと、そこにいた黄田は急にやって来た探索者たちを見て驚いている。
客席の最前列の関係者席には白石社長、赤羽刑事、紫谷刑事などがいるのが見える。
探索者達が舞台袖から舞台に近づこうとするか、赤羽の視界に入った瞬間赤羽はポケットに隠し持った遠隔スイッチを押して仕掛けを起動する。
ステージ中央の床が開いて青葉が落ちて消え、奈落からリボンで可愛らしく装飾された巨大ミキサーがせり上がって出現する。その中には青葉が戸惑った様子で収められている。観客は、何かの演出かと思ったのか、「青葉ちゃーん!閉じ込められてもカワイイ!」など歓声を上げている。
緑川のスムージー殺人を思い出した青葉は青ざめ、とっさにガラスの中で足と腕で踏ん張って身体を上げて足元の金属ブレードから身を離す。瞬間、ミキサーが作動し始める。
青葉は少しの間は踏ん張って細切れにされずにいられるが、次第に力尽きスムージーにされてしまうだろう。
客席からは見上げる形となるため、観客たちはミキサーのブレードに気づいていない。

赤羽は心配し助けようとする様を装って、「なっ…?!今助けるぞ!」とミキサーのガラス部分に拳銃を撃つ。防弾ガラスであるため、ヒビも入らないのだが、その衝撃で青葉の身体が少しずり落ちる。
赤羽は焦った様子で「くそっ!紫谷、同じ場所を撃て!2人がかりで何度も撃ち込めば破壊出来るかもしれない!」と言う。もちろん、何度撃とうがガラスが壊れることはないと知りつつも、衝撃を与えて青葉を落とすためにこのように言っているのだ。
観客たちは、演出と思い興味深そうに見ているか、銃声に怯えてその場に蹲って震えるかしている。

この先はラウンドで処理していく。<戦闘技能>でも<目星>でも、なにか1つ行動をすれば次のラウンドまで待つ。


ラウンド経過で起きること

青葉の変化
1:なんとか踏ん張っているようだが、段々身体が下がってきている
2:靴のつま先が金属ブレードに触れてはじけ飛び、素足が顕になる
3:今にもブレードに足が触れそうだ。限界が近い。
4:とうとう力尽きてしまい、「あっ」という声と共にバランスを崩してブレードに全身をみじん切りにされる 目撃した者は0/1D4+1の正気度を喪失する。
赤羽と紫谷
そのまま放っておくと、ラウンド終了時に銃を撃ってその衝撃で青葉の変化が1ラウンド分追加で進む。
2人に危ないからやめろと言えば、一旦は銃を降ろす。

地下室からの脱出に時間をかけすぎた場合は、舞台の青葉のもとへたどり着くのに1ラウンドを消費することしてもよい。


▼ミキサーへ近づく
上蓋にはロックがかかっていると分かる(青葉が閉じ込められた時点で自動的に鍵がかかる仕組みになっている)
<鍵開け>なら5ラウンド(およそ1分)は消費する。間に合わないことがわかる。
中の青葉は青ざめ、あまりの恐怖に声も出ない様子だ。

▼NPCに何か指示する
探索者たちのタイミングの良すぎる登場に怪しむためor気が動転しているため<言いくるめ>に成功で次のラウンドから動く。
紫谷に赤羽を攻撃するよう指示するには、彼は赤羽を心の底から信じ慕っているため<言いくるめ>に合計2回成功しなければならない。

▼NPCへ疑いを持って近づくor観察するなど
【赤羽以外の人物】
<心理学>なら、今の状況に動揺もしくは混乱している様子だと分かる。
<目星>なら、怪しい動きは特に見られないと分かる。

【赤羽】
<心理学>なら、異常な状況にも関わらず冷静に事を対処しようとしている様子だと分かる。
<目星>なら、観察された瞬間スーツのポケットをかばうような仕草をしたことに気づける。
一人が<組み付いて>もう一人が中を漁るなり、<戦闘技能>で気絶させるなりすると、遠隔スイッチを手に入れられる。
このスイッチを使えばミキサーの回転を止めることも、上蓋のロックの解除も可能。

【青葉を助け出す方法の例】
・赤羽からスイッチを奪って開ける
・赤羽もしくは紫谷から銃を奪い、上蓋ロックの部分へ撃って壊す
・1ラウンドかけてミキサーを倒す(ミキサーの重さSIZ70とSTRの対抗ロール。青葉を勇気付けて口元のマイク越しに観客たちに助けを求めさせ、最前列の熱狂的なファンたちと共に協力して倒す…なんてこともドラマチックだろう)

青葉を救出した

青葉が探索者たちによって助け出されると、赤羽は探索者の一人に向かって発砲する。<回避>に失敗で1D6のダメージ。
「…何もかも、何もかも完璧だったはずが、貴様達のような異分子のせいで…もういい、この際、貴様達で我慢してやろう。ここで死ね」
こうなった以上、邪魔者である探索者を死者にして神を招来しようと考えるのだ。
赤羽との戦闘開始。
この戦闘で死者が出た場合(赤羽も例外ではない)、モルディギアンが招来する。
死者を出さずに赤羽を気絶もしくは制圧すればシナリオ終了の処理に入る。
赤羽は逮捕される。探索者たちは怪我を治したり、事情聴取を終えるなど様々なことが落ち着いた頃に青葉や白石から改めてお礼を言われ、報酬を得るだろう。

★青葉がミキサーで死亡した場合

ミキサーの土台から中身が一気に客席へ噴射される。ステージのライトの光を反射しながら真っ赤にきらめく液体を見上げて赤羽が「おお…なんと美しい!お受け取り下さい、モルディギアン様!」と歓喜の悲鳴を上げながらそのシャワーを自ら浴びに行く。人肉シャワーを浴びせられた客席は阿鼻叫喚の様相となる。あるものは気絶し、あるものは泣き叫び、あるものは膝をついて失禁し…。

神の招来

その時、ステージの照明や観客の持つサイリウムなどの光が消え、会場全体が底冷えするような寒気に包まれる。
ステージのミキサーのそばに、龍のように大きく芋虫のような円柱形をした黒い暗闇の塊が顕現する。ぼんやりとした暗闇の塊であるにもかかわらず、何故かそれは眩しく目がくらむような奇妙な輝きをたたえていた。グレート・オールド・ワン”モルディギアン”を目撃した探索者は1D8/1D20の正気度を喪失する。
モルディギアンは歓喜にわめく赤羽をうるさいと言わんばかりにその巨体で押しつぶすように包んだかと思うと、赤羽の身体は一瞬にして溶かされ吸収され、床に衣服だけが残る。
この神は会場内を跳ね広がりその姿を変形させながら、自分に捧げられた人肉スムージーをそれを浴びた観客らごと無作為に飲み込んでいく。スムージーを浴びた探索者は<回避>にも<幸運>にも失敗してしまうと、非常にまずいことになるだろう。
(誰もミキサーにかけられていなければ、生贄の死者と、発狂しうるさくわめき散らす観客らを吸収するだけに収める。もちろん、発狂した探索者が金切り声を上げていれば目をつけられるのは当然だろう)
モルディギアンはある程度吸収し終えると満足して帰っていく。
会場には大量の飲み込まれた犠牲者たちの衣服が残り、静寂が戻る。

その後、生き残った者たちが警察などを呼ぶだろう。
しかし、怪物が現れて人を飲み込んでいったなどと主張しても精神病を疑われるだけだ。コンサートの映像などは残っていないし、怪物に飲み込まれた犠牲者たちの大量の衣服があるだけで、唯一の痕跡らしいものと言えば、わずかに残った青葉の残りカスくらいだ。その他状況に応じたシナリオ終了処理に入る。

シャイニングホールを調べる場合

コンサート開始前は業者などが出入りして慌ただしく準備を進めている様子だ。
ホールの規模は立ち見で3000人が収容可能な程度だ。
スタッフや黄田に言えば客席からステージは見せてくれるが、さすがに控え室や舞台袖など関係者側の場所へ入るには交渉技能に成功する必要がある。
また、ステージの奈落へ入る階段への扉は危険なので人が入らないように施錠されている。
スタッフの目を盗んで奈落へ入るには何か技能判定を行う必要があるだろう。
もし奈落に入ることが出来たなら、奈落のセリには可愛らしいリボンなどで装飾された巨大なミキサーが設置されている事が分かるだろう。これは、赤羽が1週間ほど前に事務所の人間を装って舞台装置と称して業者に設置させたものだ。
会場スタッフにミキサーについて尋ねると、「青葉さんのデビュー曲『愛のミックススムージー』の演出で使うそうですよ」と教えてくれる。
黄田にミキサーの事を聞いても「え?演出にセリは使わないはずですが…?」と答えるだろう。
黄田はミキサーを見ると、不思議そうに演出家などに確認を取るが、誰も知らないと言うので警察に通報するだろう。ミキサーは撤去される事となる。
探索者たちは警察から発見した状況などを詳しく聞かせて欲しいと警察署へ連れて行かれる。解放されるのは夕方くらいになるだろう。
それから、探索者たちは赤羽からの電話で警察がミキサーを調べた結果を知らされる。
巨大ミキサーは内部に電源が組み込まれており、作動すれば人ひとり切り刻むことが容易な代物であったこと、搬入を指示された業者は不明で現在調査中であること、恐らく連続殺人犯がコンサートの最中に遠隔操作で青葉をミキサーにかけるつもりだったのではないか、ということだ。
探索者たちは青葉から「これで安心してコンサートが出来ます!ありがとうございます!良かったら、見に来てくれませんか?」とお礼を言われて、最前列の関係者席チケットをもらう。

▼コンサートへ行く

コンサート会場に駐車場はなく電車は混むからと、白石社長が探索者たちに専用タクシーを用意してくれる。
コンサートでは、念の為警備が増員された状態で行われる。関係者席には白石社長や招待された紫谷と赤羽も共にコンサートを見る。
コンサートは大成功し、探索者たちは青葉に控え室へ呼ばれ、「夢が叶いました!あなたたちのおかげです!ありがとう!」
と満面の笑みで改めてお礼を言われる。
探索者たちは社長が用意した帰りのタクシーで家に帰ることとなる。

さて、このように目論見を潰されてしまった赤羽は内心腸が煮えくり返っているだろう。
赤羽はコンサートが終わった後、<食屍鬼との接触>で呼び出した食屍鬼たちへ探索者たちを攫ってくるよう頼む。

▼襲撃

月の明るい夜、タクシーが人気のない裏道を走っていると車体に衝撃が走り、運転席のドアが開いたかと思うと運転手が何者かに外へ引きずり出される。タクシーは制御を失って回転しながら壁に衝突し停止する。
<幸運>に失敗した探索者は1D4のダメージを負う。
タクシーの外には探索者の人数と同数の食屍鬼がいる。
道路に倒れた運転手は胸を切り裂かれ絶命しており、食屍鬼に貪られている。
食屍鬼を目撃したことにより正気度を0/1D6喪失する。
食屍鬼は探索者達をさらうため襲いかかってくる。

・走って逃げる
食屍鬼との〈DEX対抗ロール〉に成功で走って振り切れる。
・車で逃げる
〈運転(自動車)〉に成功で慌てず冷静にエンジンをかけて動かすことができる。
タクシーで食屍鬼たちをバンバン跳ね飛ばしながら逃げても面白いだろう。
失敗なら操作方法をとっさに思い出せず(マニュアル車です)、パニックになってしまう。
・戦う場合
食屍鬼のステータスは基本ルルブ180pを参照。
赤羽からは殺してでも連れて来いと言われているため、手加減はしないだろう。

逃げ切れたなら、食屍鬼はそれ以上追っては来ないし、赤羽も探索者達の事を諦める。
後日、ニュースで古い墓地の周囲一体で人が衣服だけ残して失踪したという奇怪な事件を知るだろうが、探索者たちには関係のないことだ。
スムージー殺人の犯人は、見つからないままだ。

逃げられず連れて行かれた場合、次に目を覚ます場所は地下室の巨大ミキサーの中だ。
赤羽が冷ややかな笑みをたたえながら、鋭く伸びた爪の生えた手で手元のスイッチを押すと、金属ブレードが回転を始める。
探索者は、人肉スムージーとなる。

報酬

モルディギアンの招来を阻止した 1D6
探索者自身が生きてシナリオを終えた 1D3

 

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